邪魅の雫
事件の全容が明かされると、「ああなるほどね」と思ったのだが、
1)今回の事件たちは、事件同士の間の関わり方がポイントなのだが、必ずしも対称ではない。右手で左手を描いたら、実はこの右手はその左手が書いたものだった、というような対象性を持つのは難しかったのだろうか?それだと結構簡単にネタがばれてしまうのかな。
2)前作「塗仏の宴」からずいぶん時間が開いた。誰が誰だったか、過去の事件がどんなものだかあらかた、忘れてしまっていた。それでも「邪魅…」だけ読むのに問題はないが、京極ワールドの楽しみはかなり減った
どっちも読者の身勝手な都合です。小説は面白いですよ。
やっぱり一気読みしないとだめだなあ。