The Reader

The Reader

Bernhard Schlink (著), Carol Brown Janeway (翻訳)

年上の女性と出会い、別れ、そして戦犯と法学の学生という立場での再会。彼女の「選別」は慈悲か、それとも残虐か。本人以外知りえない真実と、減刑のためには暴かれなければならない彼女の秘密。そして主人公は朗読を続ける。

戦争、ユダヤ人虐殺、戦犯法廷と重いテーマ。ストーリーの中で事実どうだったかは結局明らかにはならないまま。だけど人間って、自分のことすら結局よくわかっていない。よくわからないけど隠し続け、朗読し続ける。戦時に生きた人々の暗く、重い運命がのしかかるけれども、わずかに生きる道が一瞬見えたかにみえて、はかなく散る様が哀れ。

「朗読者」のタイトルで邦訳も出ている。1998年くらいに銀座で買った本。ようやく読了。

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