The Phantom of the Opera

The Phantom of the Opera, Gaston Leroux, (Penguin Readers Level:5)

百万語関連でこれまで読んだ中では、一番字が細かく、内容も高度だった。が、面白さもトップクラスの中のひとつ。とても有名な「オペラ座の怪人」。少なくとも18回映画化されているらしい。正直言って、これまでは「仮面をかぶった変なおっさんがオペラ座をうろうろして人々を困らせる」という認識しかなかった。ひとつの建物の中で、衆人の目を免れることなど不可能で、ありえない空想話(誤解なのだが)に、なぜこれほどの人気が、というように、非常に無知だった。もし同じような読まず嫌いをしているの人があれば、この本でも、ほかの映画でもいいので、読んでみては。2500ものドアに加えて多くの隠し扉を持ち、地下5階を含む全17階には想像を掻き立てられる。

この本に関して言えば、当事者の視点での描写、事後の調査でわかったこと、登場人物が残したドキュメント、インタビューに著者自身の推理が適度に織り込まれていて、ストーリーの進め方も飽きさせない。

映画作品やよりオリジナルに近い本にもいずれチャレンジしたい。