2011-01-23 月桃夜 読書 月桃夜posted with amazlet at 11.01.23遠田 潤子 新潮社 売り上げランキング: 204362Amazon.co.jp で詳細を見る 奄美や沖縄方面へお出かけの前にお勧め。あるいは旅行後であっても。 美しい島と海の風景の中で、労苦と理不尽に苛まれる登場人物たち。神々すら味方ではない。島の神様たちは、まさに島と海の自然観で、ここがいくつかあるこの作品の読みどころ。惜しいのは、島の神々の存在に対する解釈を自身に語らせてしまったところ。 琉球囲碁に飲まれてヤンチュに落ちぶれた老人、薩摩での刃傷沙汰が原因で左遷された侍など、脇役たちが光る。