2010年のまとめ

2010年の読書を総括。「貫かない」を実践する意味でも、これまでやろうと思ったがやらなかった、総括をやってみる。

読んだ本の数:28冊

4半期ごとの集計:

 1Q 4冊

 2Q 3冊

 3Q 7冊

 4Q 13冊

ほぼ半数を4Qに読んだことになる。前半に読んだのは28冊中たったの7冊。これは明らかに仕事上の立場の変化が原因で、読書の時間がなかったからに違いない。

カテゴリ別:

 ビジネス書        9冊

 読書           12冊

 自然科学書       1冊

 マネー           1冊

 パソコン・インターネット 1冊

 政治・経済・国際     1冊

 その他           2冊

ビジネス書と読書は細分化すべきかも知れない。

著者別:

 京極夏彦   2冊

 万城目学   2冊

 桜井章一   2冊

万城目学は、最近あまり読まないタイプの小説でとても楽しんだけれども、振り返ったときに、さほど自分自身の読書の幅に広がりを与えなかったように思う。京極夏彦は鉄板。桜井章一は昨年後半に発掘したもので、今年も続けてあたってみたい。

お勧めランキング(小説編):

1位 バーナード ベケット,創世の島

2位 千早茜,魚神

3位 オラフ ステープルドン,最後にして最初の人類

選ぶ観点は、自分の読書の幅が広がったかどうかと、振り返ってストーリーを思い出せるかどうか。3位なんかは面白いかというと面白くなかった気もするが、前述の観点だとかなり上位。1,2位はそれ以上によかった。

お勧めランキング(小説以外):

1位 ジェームズ・スロウィッキー,「みんなの意見」は案外正しい

2位 ナシーム・ニコラス・タレブブラック・スワン―不確実性とリスクの本質

3位 マルコム・グラッドウェル,ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想”

4位 桜井章一,努力しない生き方

5位 桜井章一,人を見抜く技術

6位 平野 敦士 カール アンドレイ・ハギウ,プラットフォーム戦略

7位 金哲彦,からだが変わる体幹ウォーキング

1位は掛け値なしにためになった。これは図書館で借りたが、手元におきたい。2,3位は関連。予測できなくても勝つことができるというのは、(昔の)自分の哲学にばっちり合う。4,5位は、その哲学を思い起こさせてくれた著者によるもので、今年も読みたい。但し、おぼれない様にしたい。6位は、今年の立場の変化がなければ読もうと思わなかったかもしれない。内容的にはかなり気に入らない内容とはいえ、流行の抽象的キーワードの側面だけでなく、その落とし穴について分析しているところはよかった。7位は、日常的に使えるという意味で一番役に立った。身体的な話題を文章で伝えることに成功しているという意味でも、なかなかない本。4,5位も、かなり身体的なところを重視したものである。

2011年は、以上を踏まえていくつかテーマがある。

a/ 桜井章一

b/ 身体性

c/ これからの社会

d/ 音楽理論

a, bについては、2010年に発掘できたトピックとしてよいだろう。cは、「安全安心な社会を求めないこと」、「分析しないこと」というのが、自分自身の仕事に対するアンチテーゼとなる意味で、いろいろ見極めていきたいところ。dは、今はじめたばかり。1年後に何か語れるようになっていきたいテーマ、ということで挙げた。