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「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291)

自然科学書

「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291)
西成 活裕
宝島社
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この本を読んでいると、おそらくこうだろうという経験則のいくつかは、学問的にも正しそうだという例がいくつかある。たとえば、右折は1.5秒、車間は空けたほうが渋滞は緩和できるなど。人為的に引き起こした実験環境下では、想像以上に効果があるようである。

メタ安定状態の崩壊による自然渋滞発生メカニズムの説明から、全体が個人の単なる総和を超えたすばらしい特性を獲得する「創発」を目指すべきという、自然科学と社会科学の融合をなす学問領域を築きあげつつある著者の仕事はおもしろいしすばらしい。

夏にむけて心配されている電力不足や大規模停電も、一種の渋滞なのだろうか。

以下はメモ:

  • 進化ゲーム理論-「利他」の精神

  • 著者のホームページhttp://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tknishi/

  • 非対象単純排除過程-0-1がゾロゾロ

  • ハンチング現象-目的地へ2つルートがあるとき、渋滞と自由走行が交互に入れ替わる