鴨川ホルモー
面白かった。この本が売れた年の年間ベストセラー紹介の書評で、青春小説だとあったので敬遠していた。タイトルにはかなり惹かれたにもかかわらず。同僚に薦められて読んでみて良かった。
京都在住時代は、かれこれ20年前になるのだなあ。京都の学生ライフは、当時も今も、基本変わってないのかも。もちろん、今は携帯もあるし、景気も違うし、あれこれ違うのだけど。岩倉=アラスカ説や、必修の体育の授業だけ出席する学生ライフや、実名で出てくる喫茶店など、とても懐かしい。
昔懐かしいばかりでなく、小説としても面白い。絶妙なバランス感覚。陰陽師のいかめしいところと、脈絡のないホルモーのルール。レ○ウンCMには大笑いしてしまった。
そして、この本のおかげか、読書スランプからも脱出できそうな気がする。