はじめて読む486

今から十ウン年前、「はじめて読むMASM」、「はじめて読む8086」を読んで、世界が広がったと思った。それを読んでる最中に486が発売され、「はじめて読む486」も出版された。でも、なぜか読まなかった。

今になって読んで、あの時読むべきだったと後悔する。486になってはじめて、パソコンに本格的なOSを走らせるのに十分な機能をもったCPUが搭載されたのだ。OSとCPUの協力関係が良くわかる内容で、しかも「~MASM」と「~8086」のように、具体的なサンプルコードが示されていてわかりやすい。

セグメント方式など、いまではそれほど重要ではなくなった内容の記述がかなりあるが、それでも今でも内容は古くなっていないと思う(サンプルを動作させる環境は古くなってしまったが)。次版はないと思うが、あるとしたら、セグメント方式の説明を削り、分量を減らしてくれると良いなと思う。